前向きなニート予備軍の妄想録
Posted by E.T. - 2008.06.12,Thu
・唯一コンスタントに出席している知的財産の授業が今日は面白かった。
医者からバイオベンチャーを立ち上げてCEOしている人の話。
・非常に時間のかかる市場化(10~20年)
・さらに開発から市場化するのなんか何千、何万分の一程度の化合物だけ。
・開発コストは近年ではひとつの薬に800億~1000億
という凄まじいバクチをうってるっちゅーことに対して、
どうやって資金調達してるのか?というところが、ふーんと思った。
一般的に市場からは金は集まらんみたい。
つまり多くの投資家には目利きができないから。
創業時にベンチャーキャピタルや市場から創業資金を得るくらいで、
あとは開発段階の進捗状況で大手の製薬会社がくっついて出すんだと。
そういうノウハウと蓄積のある人たちしか投資対象かどうかを判断できないのだね。
この辺は、入る会社でも1つ強みにしてるとこだから、目利きという言葉に反応してしまった。
文系の行く末は、MBAみたいなマネジメントとか、経理会計系、法律とか
普遍的なスキルになっていくのだろうけど、
野球のコーチみたく、
コーチングスキルだけでなく、野球という専門性も磨かないと、
というより、専門性ある方が、強いなと思った。
あと、なんで米国でバイオベンチャーが盛んかといったら、
要するに開発コストに対してしっかり知財戦略とれば、リターンが得られるということ。
そしてHR戦略含め、新薬開発から市場化の段階まで、極めて合理的な運営がなされている一端が話から感じられておもしろかった。
この人、元医者なのにすげえなあと。
知的財産とは絡んでこなかったけど、
ニッチな産業の特異なビジネスモデルとして面白かった。
感想①
会社経営の在り方として、株主至上主義なのが、昨今のブームだけど、果たしてどうなのか。
というのは最近大変興味があったけど、今日のもその点面白い。
そもそも資金が投機か、投資家、で違うし、
投資家にしても、果たして会社の技術なりを正確に価値判断できるのかが気になる。
マクロ的に見たら、会社の株価は会社の価値を表すというけど、ホントにそうなのか、と。
バイオベンチャーなんて、それこそ超専門分野だから、投機も投資もしにくいだろう。
非常にニッチな業界すぎて、株価ってもんが、何を表してんのかよくわからなくなる。
仮に公開株だったとして、それが会社の価値を正確にあらわしてんのか??
全然自分の中でも整理がつかず、混乱しているが、最近思うのは、
株主を向いて仕事をするか、
顧客を向いて仕事をするか、
社内のR&Dを向いて仕事をするかは、
業態によって、違ってきていい気がする。
たとえば大量消費財なら、顧客=株主という風にかなり近づくと思うけど。
ニッチなメーカーなら、世間一般の人に価値がわからんだろうし、
一方で、顧客に対して最高級の品質を持続的に提供し続けるのが大事とか。
新薬も然りとなる。
必ずしも、株主の利益還元が第一、っていう風にはなるだけではない気が。
まあ、いまいちまとまりにかけますね。ここんとこは。早く働いて勉強してみたい。
②知的財産+新薬とくれば、
途上国の政府が、人が、金ないから買えない、という問題が普遍的に出てきたり、
日本の保険システムでも、そろそろ買えない新薬が出てくるみたいな話も聞いたことありますが、
その視点もいいんだが、
今日の人のような開発者サイドに立つと、
リターンもらえなかったら、ありゃ誰も開発に携わんなくなるね。
バクチすぎる。
使命感だけで取りかかれる仕事の規模ではなく、ボランティアで新薬はできない。と思った。
で、じゃあ、営利ベースが目的でやってるかというとまったく違って、
事の発端は、自分の医師としての治療の限界に達したときに、ない薬を作っちゃおう!てのが原点らしいから、
おまえら金儲け野郎め!って言ういい方をする人がいたとしたら、
それこそ論外。
特許が切れたらコピー薬が出回るから、それまで待つしかないって話が現代なんだろうけど、
難しい問題やな。
でも新薬あるのとないのといったら、ある方がいいから、
膨大なリターンを得ることを否定しちゃいけないんだろうな。
医者からバイオベンチャーを立ち上げてCEOしている人の話。
・非常に時間のかかる市場化(10~20年)
・さらに開発から市場化するのなんか何千、何万分の一程度の化合物だけ。
・開発コストは近年ではひとつの薬に800億~1000億
という凄まじいバクチをうってるっちゅーことに対して、
どうやって資金調達してるのか?というところが、ふーんと思った。
一般的に市場からは金は集まらんみたい。
つまり多くの投資家には目利きができないから。
創業時にベンチャーキャピタルや市場から創業資金を得るくらいで、
あとは開発段階の進捗状況で大手の製薬会社がくっついて出すんだと。
そういうノウハウと蓄積のある人たちしか投資対象かどうかを判断できないのだね。
この辺は、入る会社でも1つ強みにしてるとこだから、目利きという言葉に反応してしまった。
文系の行く末は、MBAみたいなマネジメントとか、経理会計系、法律とか
普遍的なスキルになっていくのだろうけど、
野球のコーチみたく、
コーチングスキルだけでなく、野球という専門性も磨かないと、
というより、専門性ある方が、強いなと思った。
あと、なんで米国でバイオベンチャーが盛んかといったら、
要するに開発コストに対してしっかり知財戦略とれば、リターンが得られるということ。
そしてHR戦略含め、新薬開発から市場化の段階まで、極めて合理的な運営がなされている一端が話から感じられておもしろかった。
この人、元医者なのにすげえなあと。
知的財産とは絡んでこなかったけど、
ニッチな産業の特異なビジネスモデルとして面白かった。
感想①
会社経営の在り方として、株主至上主義なのが、昨今のブームだけど、果たしてどうなのか。
というのは最近大変興味があったけど、今日のもその点面白い。
そもそも資金が投機か、投資家、で違うし、
投資家にしても、果たして会社の技術なりを正確に価値判断できるのかが気になる。
マクロ的に見たら、会社の株価は会社の価値を表すというけど、ホントにそうなのか、と。
バイオベンチャーなんて、それこそ超専門分野だから、投機も投資もしにくいだろう。
非常にニッチな業界すぎて、株価ってもんが、何を表してんのかよくわからなくなる。
仮に公開株だったとして、それが会社の価値を正確にあらわしてんのか??
全然自分の中でも整理がつかず、混乱しているが、最近思うのは、
株主を向いて仕事をするか、
顧客を向いて仕事をするか、
社内のR&Dを向いて仕事をするかは、
業態によって、違ってきていい気がする。
たとえば大量消費財なら、顧客=株主という風にかなり近づくと思うけど。
ニッチなメーカーなら、世間一般の人に価値がわからんだろうし、
一方で、顧客に対して最高級の品質を持続的に提供し続けるのが大事とか。
新薬も然りとなる。
必ずしも、株主の利益還元が第一、っていう風にはなるだけではない気が。
まあ、いまいちまとまりにかけますね。ここんとこは。早く働いて勉強してみたい。
②知的財産+新薬とくれば、
途上国の政府が、人が、金ないから買えない、という問題が普遍的に出てきたり、
日本の保険システムでも、そろそろ買えない新薬が出てくるみたいな話も聞いたことありますが、
その視点もいいんだが、
今日の人のような開発者サイドに立つと、
リターンもらえなかったら、ありゃ誰も開発に携わんなくなるね。
バクチすぎる。
使命感だけで取りかかれる仕事の規模ではなく、ボランティアで新薬はできない。と思った。
で、じゃあ、営利ベースが目的でやってるかというとまったく違って、
事の発端は、自分の医師としての治療の限界に達したときに、ない薬を作っちゃおう!てのが原点らしいから、
おまえら金儲け野郎め!って言ういい方をする人がいたとしたら、
それこそ論外。
特許が切れたらコピー薬が出回るから、それまで待つしかないって話が現代なんだろうけど、
難しい問題やな。
でも新薬あるのとないのといったら、ある方がいいから、
膨大なリターンを得ることを否定しちゃいけないんだろうな。
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Comments
随分勉強したね。
この間、宗原君に「君、社長になりたいって、何時も言っていろ」本当に成っちゃうかもしれないぞ!此れは「大局観」を「失うな」と言う意味。君も「我もし社長成りせば...」どちらの判断を撮るだろうか?トップは悩みが尽きない物...
もう少し、したら就職祝いしようね。
もう少し、したら就職祝いしようね。
バイオベンチャーなど
伝え忘れていて申し訳ないけども、就活終了、おめでとう!
納得感のあった就活となったようだね。
一年間の頑張りが報われて、その努力も実り、本当におめでとう。
さて、バイオベンチャーの話だけども、僕(バ○商出身)自身も、バイオベンチャーの立ち上げの支援などを業務としておこなっていました。
そのなかで、遠藤君の書いている事例をトレースしている会社があるので、紹介します。研究基盤技術を持つ企業です。
http://www.chiome.jp/
研究開発ventureの話でよければ、こんどしてみませんか。僕の勤務先発のventure制度の話などもできると思います。ささやかながらの就職祝いも兼ねて、どうですか。
では、残りの学生生活をさらに有意義なものにしてください。
納得感のあった就活となったようだね。
一年間の頑張りが報われて、その努力も実り、本当におめでとう。
さて、バイオベンチャーの話だけども、僕(バ○商出身)自身も、バイオベンチャーの立ち上げの支援などを業務としておこなっていました。
そのなかで、遠藤君の書いている事例をトレースしている会社があるので、紹介します。研究基盤技術を持つ企業です。
http://www.chiome.jp/
研究開発ventureの話でよければ、こんどしてみませんか。僕の勤務先発のventure制度の話などもできると思います。ささやかながらの就職祝いも兼ねて、どうですか。
では、残りの学生生活をさらに有意義なものにしてください。
無題
お久しぶりです。
いまバイオVがクライアントでありますが、非常に面白いです。
化学式はまったく理解できませんが。
バイオだけに限らず、ベンチャーの資金の流れは非常に面白いと思います。
興味があれば、VC(ベンチャーキャピタル)とかの講演も聴いてみてください。
いまバイオVがクライアントでありますが、非常に面白いです。
化学式はまったく理解できませんが。
バイオだけに限らず、ベンチャーの資金の流れは非常に面白いと思います。
興味があれば、VC(ベンチャーキャピタル)とかの講演も聴いてみてください。
無題
>Massy様
お返事遅れましてすみません。ありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
>teppei様
お久しぶりです。ありがとうございます。
たまたま授業で聞いた話の受け売りで、discussionできるような知識も持ち合わせておりませんので恐縮です。授業で聞いた方はアメリカでベンチャーを立ち上げられた方でした。日本でバイオベンチャーは環境が悪いという趣旨のことをおっしゃっていましたが、興味深いですね。機会があればよろしくお願いいたします。
>tomohirp様
tomohiroさんですか、お久しぶりです。僕は化学式はおろか、何の予備知識もありませんが、世の中いろいろな経歴の人がチャレンジを重ねていて、有象無象ありそうですが面白そうですよね。
お返事遅れましてすみません。ありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
>teppei様
お久しぶりです。ありがとうございます。
たまたま授業で聞いた話の受け売りで、discussionできるような知識も持ち合わせておりませんので恐縮です。授業で聞いた方はアメリカでベンチャーを立ち上げられた方でした。日本でバイオベンチャーは環境が悪いという趣旨のことをおっしゃっていましたが、興味深いですね。機会があればよろしくお願いいたします。
>tomohirp様
tomohiroさんですか、お久しぶりです。僕は化学式はおろか、何の予備知識もありませんが、世の中いろいろな経歴の人がチャレンジを重ねていて、有象無象ありそうですが面白そうですよね。
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職業:
ニート予備軍
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人生の大半を世話になった野球から離れ、情熱の矛先を検索中。
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